■創始の動機と目的・・・
少林寺拳法の創始者である宗道臣は、戦後の混乱のさなか、
自身の体験からリーダーの質によって、集団や社会の方向性が
大きく変わるという真理を悟りました。
そして、リーダーシップとは、自信と勇気と正義感、行動力に
根ざすものであると定義づけました。

人が平和で豊かに生きてゆくために、正しいリーダーシップを
発揮できる人間を一人でも多く育てようという“人づくり”
の志を抱いた宗道臣は、敗戦直後の混乱で自己を見失いそうな
若者たちに、人として豊かに生きるべき道を説くとともに、
身体を鍛え自信を得るのに有効な技法を教え始めました。
修練の中で、道を説いて誇りや信念を引き出し、
人が生まれながらに持つ成長の可能性を実感させ、自信と
勇気と行動力を併せ持つ、社会の役に立つ人を育てようと
創始したのです。
■人づくりのための「行」である・・・
少林寺拳法には、勝敗を争う試合というものはない。

「半ばは自己の幸せを 半ばは他人の幸せを」
・・・これが少林寺拳法の理念を表した宗道臣のことばである。

技術を身につけることで、イヤなものはイヤと言える自信と勇気を手に入れ、
なおかつ、人と人とが協力し合うことの楽しさと大切さを学ぶことに
修練の目的がある。
■護身の技術である・・・
少林寺拳法は、 剛法、柔法、整法 の三法二十五系より成り立っている。

突き・蹴り主体の剛法も、 抜き・逆・固めなどが主体の柔法も、
その技法は守りと反撃からなる護身の技術である。
よって体格の大きさや力の強さに頼らずとも相手を制することができるよう
合理的に構成されている。
■組織と普及状況・・・
宗道臣により創始された「教え」と「技法」と「教育システム」を兼ね備えた
“少林寺拳法(SHORINJI KEMPO)”は、
『金剛禅総本山少林寺』、『一般財団法人少林寺拳法連盟』、
『禅林学園』、『少林寺拳法世界連合』、『SHORINJI KEMPO UNITY』の
5つの組織によって普及されています。

少林寺拳法グループは、2005年4月に制定した新たなシンボルマーク・ロゴ
のもと、各法人・団体が連携・融和をはかりながらその独自性を生かして、
世界で一つの“少林寺拳法(SHORINJI KEMPO)”として社会教育活動を
展開しています。

少林寺拳法オフィシャルホームページはコチラ
「少林寺拳法」は固有の名称です。